株式市場は、2020年2月からコロナショックで株価が歴史的な暴落を体験しました。
今後2番底があるとか、数年かけて下がり続けるとか、様々な憶測が飛び交っています。
一方で現金は、日米欧の大規模金融緩和によりインフレに向かうという説があり、現金の価値は低下していく可能性があります。
株もダメ、現金もダメ・・・
私たちは大切な資産を守るためにいったいどのように対処すれば良いのでしょうか?
1.オール・ウェザー(全天候型)ポートフォリオ
皆さんはレイ・ダリオのオール・ウェザー(全天候型)ポートフォリオをご存じでしょうか?
インフレ・デフレ・好景気・不景気といった環境を天候にたとえて、 どんな天候にも強いということを意味します。
株、債券、金、商品を最適な比率にして、暴落のリスクを軽減し、上昇の利益を享受するというポートフォリオです。コロナ不況が叫ばれる現在、注目を集めています。
具体的な比率は以下のとおりです。
2.オール・ウェザー(全天候型)ポートフォリオの構成
オール・ウェザー(全天候型)ポートフォリオの構成は以下のようなものとなります。
金:7.5% コモディティ:7.5% 米国株式:30% 短期米国債:15% 長期米国債:40% (コモディティとは、原油、プラチナ、大豆など商品のこと)
株や債券は米国に限定されているのですが、これには一般的に言われている合理的な理由がありますので、別記事でまとめる予定です。(ざっくり言うと、米国経済は過去200年成長を続けており、先進国で唯一人口が増加しているため、今後も成長が見込まれるため。)
ちなみに、パフォーマンスはこちら。
青線がオール・ウェザー(全天候型)ポートフォリオで赤線がS&P500です。
2009年のリーマンショックでの下落局面を見ると、暴落時の耐性がよくわかり、
2019年時点のパフォーマンスを見ると、市場の成長の恩恵もしっかりと享受していることがわかりますね。
![](https://syaka-mon.com/wp-content/uploads/2020/04/レイダリオポートフォリオ資産曲線-1024x516.jpg)
すごいことはわかったが、米国株式と国債で85%なんて、日本からじゃ買えないから真似できないじゃないか!
と思うかたもいらっしゃるかも知れませんが、日本でも米国株や国債を購入する方法はあります。しかも手数料はさほどかかりません。
以下でご紹介します。
3.日本での米国株や国債の購入方法
私の場合は楽天証券を通じて、米国株や国債を購入しています。
さらに言うと米国ETFも購入できます。
他に、SBI証券でも購入できます。
4.カスタマイズ
私の場合ですが、前述のポートフォリオの狙いを理解した上で、
・インフレリスクが高いと考えて金の比率を増加 ・米国高配当株ETFを株式部分に充当し、多めの比率とした ・米国総合債券ETFを採用し配当も狙った
などの要素を加えて独自カスタマイズしています。
2020年4月現在、国内株や米ドル預金を移行している途中で、トータル200万円ほどとなっています。あと2~3年をかけて1,000万円くらいにもっていこうと思っています。
5.まとめ
先行き不透明な時代に資産を守るために、レイ・ダリオのポートフォリオを忠実に実現することは、ひとつの手堅い資産運用方法だと思います。
また、私のように自分の考えを反映させたカスタマイズ型も有りではないかと思います。
しかし、これは、銘柄選びやメンテナンスをできるだけの時間的な余裕と、豆にメンテナンスできる性格を要します。(毎月きちんと運用状況をチェックし、年に1回は前述の比率に戻すようにメンテナンスが必要)
そのような手間をかけられない、わかってはいるけど着手できない、という忙しいビジネスマンの方もいらっしゃるかと思います。
そういった方は、ウェルスナビという資産運用会社が、自動で「日本株」「日本債権」「世界株」「世界債権」を最適な比率に維持する運用をやってくれます。なんと税金の最適化まで考慮しているとか・・・。 ノーベル賞受賞者が提唱する理論に基づいた金融アルゴリズムを採用しているらしいです。
そういった運用会社に預けるという選択肢もあるかも知れません。
![](https://syaka-mon.com/wp-content/uploads/2020/04/welthnavi.jpg)
預け資産に対し年1%の手数料がかかりますが、それを時間の節約代と考えるならば良い選択になると思います。
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