認知症初期の対処(介護保険を活用して進行を遅らせる)

今回は、認知症になった場合の対処についてみていきます。
認知症の60%以上はアルツハイマー型ですのでここではアルツハイマー型と仮定して話を進めます。

1.認知症は進行する

認知症の多くはアルツハイマー型(進行性)
認知症は一般的に以下のように進行していく
 ①記憶障害
 ②時間認識力の低下(季節がわからなくなる)
 ③場所認識力の低下(徘徊がはじまる)
 ④対人認識力の低下(家族すらわからなくなる
 ⑤幻覚、失禁など(おしめが必要になるなど)
 etc.

認知症は一般的に、ここに記載しているように進行していきます。
個人差はありますが、1年くらいで①の状態から⑤まで進んでしまう人もいるようです。

2.認知症の進行は遅らせることができる

また、アルツハイマーは、根本的治癒はできないが、
進行を遅らせることはできる(効果には個人差はある)と言われています。
認知症になったら、進行を遅らせる対処をすることが必要です。

3.進行を遅らせる方法

まず、予防と同じことが進行を遅らせる方法です。
これらの予防の方法詳細については過去の記事に記載しています。

【過去の記事で記載している認知症予防方法】
運動をおこなう
食事に気をつける
社会的な活動に参加する
骨が出す若返り物質で予防

これに加えて、「薬の服用」があります。
ただし、これらは、認知症患者はすでに自分ひとりではできません。支援が必要です。
が、家族が忙しくて対応できない場合は、「介護サービス」を活用することをお勧めします。

4.介護サービスについて

介護サービスには次のようなものがあります。

訪問介護居宅介護サービス
(家に来てもらう)
健康チェック、掃除、洗濯、布団カバー交換等、一般的な調理・配下膳、後片付け、買い物・薬の受取、薬服用支援など
デイサービス通所リハビリテーション
(施設に通う)
生活支援の介護サービスを行うことを目的としている。(食事、排泄、入浴など生活に必要な部分は全て、補う。レクリエーションも豊富(頭の体操などを含む)で、単調になりがちな高齢者の日々の生活に、メリハリが生まれる。朝から夕刻まで預かってくれる。)
デイケア通所リハビリテーション
(施設に通う)
目的をリハビリに特化している。医師によってリハビリテーションが必要とみなされた人が通う場所といえる。理学療法士や作業療法士といった機能訓練士が常駐しており、各個人それぞれに用意されたプログラムに沿って、リハビリを行う。

これらのサービスをうまく活用すれば、認知症進行を遅らせるサポートとなります。
介護サービスを受けるにあたっては、介護保険を活用すると経済的負担が1-2割で済むなどのメリットがあります。

介護サービスの費用は、例をあげると、
要介護1(初期の認知症だと概ねこのレベルの認定)だと、費用は1割負担となりますので、この場合、
訪問介護に週5回(毎回1時間)来てもらって、月5千~1万円程度、
デイサービスに週3回(毎回9:30~16:00) 通って 、月1万5千~2万円程度、
となります。(費用は地域や施設によって異なります)

一概に、高い安いとはいえませんが、
家族の負担を軽減し、認知症の進行を遅らせる支援になると考えれば
なんとかすべき支出ではないかと思います。

5.介護保険申請方法

介護保険の適用方法ですが、ざっくりと・・・
①近所のケアマネージャーに相談
②医師の診断・所見と併せてケアマネージャーが申請書作成し、役所に提出
③役所が面談に来る
④役所から判定が出る(要介護1など)
⑤介護保険適用対象になる(保険が費用負担してくれる)

認知症と診断されたら、できるだけ早い段階で進行を遅らせる努力をすることが大事です。

<参考文献>


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