認知症予防(社会的活動への参加)

1.認知症予防に必要なこと

これは、先日のブログでご紹介した 公益財団法人長寿科学振興財団が公表している「認知症予防の3つのポイント」です。

●運動をおこなう
●食事に気をつける
●社会的な活動に参加する

今回はこのうち、「社会的な活動に参加する」について具体例をあげてご紹介したいと思います。

2.なぜ社会的活動が必要なのか?

国立長寿医療研究センターなどの研究チームは、2003年に要介護認定 非該当の65歳以上男女を対象に実施した調査データから、13,984名のその後の認知症を伴う要介護発生状況を 3,436日(約9.4年)追跡しました。
この研究によると、
 (1)「配偶者がいる」
  (2)「同居家族と支援のやりとりがある」
(3)「友人との交流がある」
(4)「地域のグループ活動に参加している」
(5)「何らかの就労している」
いずれかに該当すると、認知症の発症リスクが低下することが分かりました。

また、これらのつながりを単独でもつよりも、社会と多様に関わることで認知症予防の効果がいっそう高まる可能性があることも分かりました。

こういった「社会的つながり」を積極的に構築する方法について、みていきたいと思います。

3.社会的活動の例

この研究では、「社会的つながり」はここに記載されている5項目です。

(資料: 国立長寿医療研究センター ウェブサイトより引用)


このうち、配偶者、同居家族、友人については、相手ありきなので自分だけではコントロールできないことで、そうでない「地域グループ活動への参加」「就労」については、自分だけで関与を決めることができることができることです。
さらにこの後者のうち、就労については採用のハードルが高いので、ここでは地域のグループ活動への参加に絞って考えていきたいと思います。

4.地域グループ活動の例

(1)ボランティア

社会貢献にもなります。おススメです。
本人だと探せない、一歩が踏み出せないというケースが多いと思います。
ぜひご家族がサポートしてあげましょう。

サポート=探す、選ぶ、申し込む、参加を確認する、感想を聞く、継続をフォローする

インターネットでボランティアを探すときは、「ボランティア ○○市」と地域を絞ることで探しやすくなります。
市役所などに聞けば窓口を教えてくれます。

(2)趣味グループ

本人が好きなことなので、継続フォローはスムーズです。
本人だと探せない、一歩が踏み出せないというケースが多いと思います。
ぜひご家族がサポートしてあげましょう。

サポート=探す、選ぶ、申し込む、参加を確認する、感想を聞く、
     継続をフォローする

好きなことを確認しながら、試行錯誤しながら合ったグループを探してあげましょう。

(3)生涯学習グループ

文化、スポーツ、農業、子育て、環境など、さまざまな学習コンテンツを行政などが紹介してくれます。知的好奇心が認知機能低下を予防します。
ぜひご家族がサポートしてあげましょう。

サポート=探す、選ぶ、申し込む、参加を確認する、感想を聞く、
     継続をフォローする

学習メニューを調べてあげて、興味あることを一緒に探してあげましょう。

コメント

  1. […] ●運動をおこなう●食事に気をつける ●社会的な活動に参加する […]

  2. […] 運動をおこなう ② 食事に気をつける ③ 社会的な活動に参加する (現役で仕事している人はこれは不要) […]

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